ミッドナイトスワンのあぽろのネタバレレビュー・内容・結末

なんとも言えない。言葉にし難い、というか。

登場人物の人間らしさが痛いくらいに伝わってきて、見ているこちらも辛さを感じるような痛々しさがあり、その中にある人間臭さの美しさを見せつけられているような感じがしました。

草彅さんの凪沙の演技もさることながら、服部樹咲さん、新人とのことでしたがすごすぎやしませんか！？！？
無言のシーンが多いせいか、セリフを言った時の存在感というか…
物語の中での成長をこちらも見守っているような気持ちになりました。
凄い。

…ただ、登場人物の気持ちに感情移入ができないとあまり楽しめない作品なのかな、と思います。
ほかの方のコメントでもありましたが、物語を繋ぐ説明描写が少なく、観客の想像によって補完される部分が多いのかなと感じます。



劇中の老人の「朝が来ると…」という言葉通り、一果が最初に新宿に来るシーンは夕方なんですが、二度目に来るときは朝なんですよね…その時の凪沙さんは…

発表会のシーン以降、お決まりというかある程度展開の読めるような進行になっているため余計につらい・・・・・・・・・・・・・

人には勧めづらいですが、見終わった人で少し語らいたくなる作品です。心の重みが取れない。

そして、しばらく生姜焼きは食べられそうにない。