CHIHIRO

ミッドナイトスワンのCHIHIROのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ただただひたすらに愛の話。
冒頭の美しい草彅剛をみて。
開始0秒で美しいのよ。
真っ赤なリップを塗る動作、トゥシューズを履き、リボンを結ぶ。ピアノの音で踊り出す4人。スポットライト。全部、綺麗。
この世で一番なにが美しいって、愛という目に見えないものを感じられたときだと思う。
なぎささんが、いちかを抱きしめて、よしよし、と頭を撫でるところ。
いちかが、頼んでない!となぎささんが自分を犠牲にして髪の毛を切ってしまったところをみて怒るところ。
いちかが学校で、なぎささんのことをばかにされたとき椅子を投げるところ。
全部、愛。
思い出したらキリがないくらい、なぎさといちかのシーンは愛と呼べる場面ばかり。
なぎさが、手術を受けるところもそう。
いちかが卒業して、会いにいったときに、「ごめんなさい」と何度も謝るところもそう。
どうにもならない、生きていくには強くならなざる得なかった2人が、一緒に、生きたかった話。
アカデミー賞を、冠してくれ。
この映画が、世に出たことを誇りに思う。
感謝。
令和になって、まだまだ不平等で理不尽で悪意の蔓延る世界だけど、少しずつよくなってる。と思える。信じられる。
マイノリティは、生きにくい。
生きにくいから、強く生きるしかない。
どうして、なぎささんが、彼女たちが、苦しまなきゃならないのか。どうして、こんなひどいめに合わなきゃならないのか。
病気じゃない。
どうして、隠さなきゃならないのか。
どうして、、、。
傷ついて傷ついて傷ついて、必死に生きてきた彼女よ、どうか、救われて。
いちかが、生きてることが、救いになる。
今年イチ、いや、令和始まってイチ、とても、とても、良い、素晴らしい、映画でした。
監督は天才。
なぎささんの、後ろ姿のなんて美しいこと。
なぎささんの、いちか、と呼ぶ声の、なんて、やさしいこと。
なぎささんの、人生の、なんて、なんて、哀しいことか。
草彅剛は天才。
まじで、女の人にしか見えなくて、髪の毛を切ったシーンも、女の人に見えるという。ヘルメットかぶってダンボール運んでても女の人のような、印象をうける。
仕草や、所作が、女性たりうる、どんな努力を積めばそうなれるのか?
目線の流し方、笑い方、泣き方、全部、すごかった。
草彅剛、天才。(大事なことは2回言う)



個人のメモ的感想になってしまった。
乱文失礼しました。
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