心の闇を描いた禁断のヒューマンサスペンスミステリードラマ。
原作は島本理生の直木賞受賞小説。
堤幸彦が監督を務め、北川景子が主演、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、木村佳乃、窪塚洋介らが共演。
女子大生の聖山環菜（芳根京子）が、アナウンサーの就職面接の直後に父親を包丁で刺殺した容疑で逮捕された。
事件を取材する公認心理師の真壁由紀（北川景子）は、夫の弟で弁護士の庵野迦葉（中村倫也）とともに真実を探る。
調査を進めていくうちに由紀は自分の過去のトラウマを環菜の生い立ちに重ねるようになる。
環菜は裁判の公判で、事件の動機は「辛いことから救ってくれたのは血を流すだけでした」と告白する。
果たして事件の真相は？
そして裁判の判決は？
題名からラブストーリーかと思っていたが、骨太なヒューマンサスペンスドラマでした。
事件の真相が明らかになるにつれて二転三転する状況や衝撃的な結末など重厚なサスペンスに引き込まれる。
トラウマを持つ心理師を演じる北川景子や心の闇を背負った環菜役の芳根京子が難しいキャラクターを好演している。
一方、優しくて心が広いヒロインの旦那を演じる窪塚洋介や弁護士役の中村倫也が女優陣をフォローしており心地よい。
人間は皆「自分の気持ちなのに分からないことがある」。
深層心理に潜む心の闇に迫ったヒューマンドラマで見応えあった。
”私の原点”は「みんな笑って！」
2024.2 BSテレ東で鑑賞（シネマクラッシュ・本編ノーカット・無料テレビ初）
2021.2 初鑑賞
