このレビューはネタバレを含みます
美しい、なにげないブラジルの風景!ポルトガル語ってこんなかんじなんだ~と聞いていた。イタリア語とスペイン語の間の子だね。
途中までのエルネストとビアの距離感の微妙さがちょっと個人的トラウマに響きかけたけど、最後の展開がよかった。
まあこの2人の関係性を描くためにどうしても「ひょんなきっかけ」が必要なのはわかるんだけど、女性かつ金銭的や住居的に困っている人を、手を出さなくても微妙な恋慕っぽいものがあって手元に置いておく気持ち悪さはやっぱ拭えなかったな…「私は娘じゃない」と言い切るビアの気持ちが、距離をおきたいからではないのも含めてわかる。
カールじいさんの空飛ぶ家しかり、長く日々を重ねてきた人にとって人生を変えかねない決断や返事をしたり、住居を変えることって本当に難しいことだと思う。五感に不便がでてきたらなおさらだ。最後に手紙の女の人のもとに、遠く旅立てたのは素敵だった。