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アントマン&ワスプ:クアントマニアのnanaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

いよいよフェーズ5に突入したマーベル・シネマティック・ユニバース。
サノスの次なる敵、カーンが登場する作品ということで他作品との繋がりが重要になるかと思いましたが、思いのほか単体作として楽しめる作品だったように思います。

量子世界の描写は、同じディズニーだと最近観た『ストレンジ・ワールド』に近いものを感じました。
あれのスプラットみたいな、ぷにぷにした可愛いやつがいます。
量子世界に住んでいるキャラクターたちは個性豊かで、画面の隅々までいろんなキャラクターがいるのが楽しい。

ミシェル・ファイファー、マイケル・ダグラスといった名優が演じているので当然かもしれませんが、今作はやはりジャネットとピム博士の魅力に惹かれました。
すべての世代、老若男女が活躍する作品だという風通しの良さもある作品です。
まさかの登場モードックは、あの不気味&不憫な見た目のせいで出てくるたびに笑ってしまいました。

そしてやはりカーンの存在、演じるジョナサン・メジャースの演技が今作の価値をぐっと上げています。
顔の模様が涙の線みたいで常に泣いているように見えるのが、悪役のキャラクター造形として面白いと思います。
まだ謎に満ちており、彼の言うことがどこまで本当なのかも分からない。
彼の道化師、ペテン師っぽいところはサノスと異なる魅力かもしれません。
カーンは大勢いるということで、もしかしたら今後のMCU作品であらゆるカーンが出てくるのかもしれないし、その度にさまざまな演じ分けを見られるのも楽しみ。

「もしかしたら俺は取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれない………けどまぁいいや!」のシーンは良かった。
まぁいいやの精神はいつも大切にしたい。
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