若大将オーウェン

エルヴィスの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
4.0
自分にとってエルヴィス・プレスリーのイメージはすごいロックシンガーなんだろうけど、どこかちょっと半笑いにも取られる感じの人かと思っていた。近いのは叩かれた時のマイケルジャクソンみたいな感じ?

ただこの2時間半で誕生〜死までを描く伝記映画を見ればプレスリーのすごさも、可哀想な部分も、魅力も、孤独も、何故一代アイコンになったのか、社会やポップカルチャーに与えた影響、何故42歳という若さでなくなったのかも分かる!黒人との関係性も全く知らなかった

いやもちろんプレスリーが偉大なのは間違いないし、ファンの方からは今更気づいたのかよと言われるかもしれないが、プレスリーのイメージを取り戻した大変意義のある映画だと思う

オープニングからかましていて、すごかった。
バズ・ラーマンの情報量多い、カット数多い手法で2時間半なので長くも感じるが、最後まで充実した映画だった。

トムハンクス演じるトム・パーカー大佐は本物の悪魔です。プレスリーから搾取をし続けた鬼畜。彼はビジネスのことしか考えてない外道なのだが、それが今の行き過ぎた資本主義の批判にも見えた

それでもステージに立ち続け、愛を叫び続けたプレスリー。その圧倒的なパフォーマンスに胸打たれます。
オースティンバトラーにプレスリーが完全に憑依していました。IMAXで見て良かった!音の良い映画館で必見!