音楽が好きで、才能が爆発して、大スターになって、クスリとパーティ漬けになって、家族が離れて、家族の大切さに気付いて後悔する。
近年流行りのロックスター映画と基本は同じ。
ビートルズが出てきて以降、時代遅れな存在になってからの方が、ビジネス的には成功していたということを改めて知って、自分はそのちょっと太めで大袈裟なスターのおじさんのイメージしか持っていなかったことに気付く。
駆け出しのころは、それはそれは衝撃的に魅力のある存在だったのだろう。
その後、黒人音楽へのリスペクトを素直に出せていれば、音楽的な存在感はその後まで続いていたのだろうが、南部であればこそ、それが難しかったのだろう。
娘のリサ・マリーに会うシーンの直前にジャクソン5のニュースを流すあたり、芸が細かい！
英米のロック・スターがなぜクスリとパーティに溺れるのかがよく分からなかったが、毎晩強烈なファンからの愛を受け取っていると、それ以外の時間がすべて虚しくなってしまうということがよく分かった。
SNSのいいねの数に囚われる人も、サーファーにアル中が結構多いのも同じことですね。
