「身の回りのことを次回作にしてごらん」
そう言われたジョナサンが紆余曲折から得た疑問や感情を曲と詞に落とし込み"Louder Than Words" を完成させたと思うと胸に響くものがあった。
もちろん全曲良かったんだけど、特にあの歌にこの作品のすべてが凝縮されていたと思う。抱き寄せた彼女の肩越しに無理やり曲を下ろそうとしていた彼からは想像もできない、才能の爆発を目にした。
誰しもが感じたことのあるような焦燥感や不安を表現しつつ、素敵な登場人物と爽快で力強い楽曲がマイナスな要素を包み込んでくれる。冒頭の"30/90" から面白いくらいに惹き込まれ、クライマックスではさらにギアが上がる。
最後まで気持ちよく観られた。