esoraさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

相変わらず画が強い。そして美しい。

オープニングの敵兵が崖登ってくシーンから早速"これぞドゥニ・ヴィルヌーヴ"という名刺がわりの先制パンチ。建造物や機械系のデザイン、映し方など痺れっぱなし。『メッセ
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.8

今作の印象を端的に言うなら"ものすごく(内容が)薄くてありえないほど(好きなシーンが)多い"って感じ。そういう作品と出会えるのもまたシリーズ物の一興。

体感で半分くらい思春期男女の青春ドラマだったか
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.2

ハーマイオニーの「猫はネズミを追うのよ」ってセリフ。後々の描写的にそれ以上を示唆してるように思えて勝手に感心してしまった(気のせいだったら赤っ恥)。

それから始業式で歌う曲の詞が怖すぎる件、どうやら
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.8

めちゃ遅ればせながら2作目。
父フォイとジニーの本屋のシーンちゃんと見てたのに気づけなくて悔しかった、、

ファンタジーはもとよりミステリーとしても骨太な本作だけど、個人的に面白いと思ったのは言うなれ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

いつか観たいと思ってたヨルゴス・ランティモス監督作。方々から「初手ロブスターは違うだろ」という声が聞こえてきそう。実際観ても分かる、多分違う。

独身者はホテルに連行されて45日以内にパートナーと結ば
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

舞台は冬の京都、貴船。
老舗旅館「ふじや」にて仲居のミコトは強烈なデジャブに襲われた。片付けたはずの食事、聞き覚えのある会話-どうやら時間がループしている!しかもちょうど2分間。この不思議な現象には同
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.2

コナンは劇場版専門で少し離れてた時期もあったけど、前回に引き続きゼミにいる大のコナンファンが予習リストを作ってくれたので今年もめっちゃ楽しめた。

ちなみにそのリストはこちら↓
・黒の組織との再会
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

"エア・ジョーダン"誕生の裏側とは。

80年代半ば、バスケ市場で大きく遅れをとっていたナイキは一発逆転をかけてマイケル・ジョーダンとの契約に挑む。当時はまだ新人で"アディダス好き"な彼の中に、いずれ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

キャラデザや景色はすごく好みだったし思わず二輪の教習を調べるほど心を奪われた一方で上手く乗りきれない自分もいた。

不意に"どうして本郷は命を懸けて戦ってるんだろう"って思っちゃった。気づいたらバッタ
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

3.7

ミュージカル『マチルダ』の東京公演に行くので予習として鑑賞。トニー賞5部門受賞の名作でありながら今回が日本初演!舞台好きな方はぜひ。

魅力は一周まわってトランチブル校長。学校を鬼教官的な人が仕切って
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

あらゆる選択を間違えあらゆる挑戦を忌避したエブリンはポテンシャルだけが取り柄。

唐突にマルチバースと出会い別の世界線で輝きを放つ自分の存在を知るも、次々と能力を希求した先には価値観や真理が氾濫して"
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

カウボーイ同士の恋愛がセンセーションを巻き起こしたゲイ映画の金字塔(と評されるけれど、、)。

住み込みの季節労働者としてブロークバック・マウンテンを訪れたイニスとジャックは次第に惹かれ合い一線を越え
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

愛犬を殺された男の復讐。
これでレビューを終われる程シンプルな作品でシックな雰囲気と冴え渡るガンアクションが見どころ。

キアヌってほんとにいい人らしい。
偶然出会った人の結婚式に顔出してあげたり、つ
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.1

実は未鑑賞だったこのシリーズ。
ハリーの生い立ちも初めて知ったし、特急の乗り方から"レヴィオサー"のくだりまで全てが新鮮で面白かった。

気に入ってるシーンがふたつあって。
ひとつはみぞの鏡を覗いて無
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.8

サンダンス映画祭発。

予期せず妊娠した少女オータムは中絶を決意。ペンシルベニアでは両親の同意が必須と知った彼女は、従姉妹で親友のスカイラーと共に同意が要らないニューヨークへ向かう。

原題"Neve
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.3

シリーズ6作目にしてこんなに面白くできるんだっていう驚きと、少なくともあと2つ続編があるっていう喜びが同時に押し寄せて興奮が覚め切らない。

今回のアクションもほとんどトムが自らこなしたらしい。バイク
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.9

俺たちのデヴィハ主演!!!
また酷い邦題が付いたと思ったらなんと原題も "Violent Night"。

主人公は子供の欲深さに嫌気がさして自信を失った酒浸りサンタ。プレゼントを届けるためとある豪邸
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

独特の雰囲気とか誰も手をつけてない領域に挑戦する姿勢には好感が持てるんだけど、予告を見た時の期待は超えてこなかった。

観客に放り投げられる余白があまりにも大きくて、その半分でも理解出来れば面白かった
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

ロバート・パティンソンが演じる新たなバットマン3部作の幕開け。

ゴッサムシティは相変わらず混沌と欺瞞に満ちてるんだけど、今作の特徴としてブルース自身もかなりの闇を抱えていて(というかほぼ闇しかない)
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.8

『search』チームが放つサイコスリラー。

最初こそ母親に同情というか共感する余地もあったんだけど半分弱経ったところで完全に消滅。そこからはただのホラー、怖すぎ。

個人的には母親がパッション負け
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

"想いの重さ"
それこそが命を繋ぐ覚悟

「うちの子になろう」
この言葉は決して単なる憐憫から出たわけではなくて、鈴芽を引き取るという選択が招くあらゆる犠牲をも厭わない環の強い覚悟が故であったし、飾ら
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

映画館で見るべきだった、、
その一言に尽きる。

シームレスな場面の切り替えが没入感を生み次第に曖昧になる幻想との境界線を完璧に可視化。60年代の煌びやかな世界に招かれた観客は期せずして今なお蔓延る黒
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.7

一"必要"ではなく"選択"一
何度か印象的に登場したこの表現は、事件の謎を解くにつれてより大きな意味を持ったように思う。

誰かを愛することも、その生き方も、数ある中から自分で選び抜いたものだからこそ
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.9

馬鹿さ加減が心地いい。
何も知らずに観たけど全然楽しめた。

ほんとに"語彙力を浴びる"感覚は凄かった。基本的にキャラが立ってるから独特な言い回しも気にならないし、クスクス笑えたかと思えばいつの間にか
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アテナ(2022年製作の映画)

3.7

冒頭10分、ワンカット長回しの衝撃。

映像に切れ目がないことで警察署襲撃から団地立て籠もりまでの流れがより一層の緊張感を纏う。カメラワークも素晴らしくどれほど緻密な設計をしたのかと驚嘆。タイトルの出
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

祖母が逝き母は去った。
もの悲しい日々の中、娘ネリーは森の中で同い年の少女と出会う。彼女の名はマリオン―幼き頃の母であった。

人生の選択によっては、自分という殻の中に複数の性質が同居する。したがって
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.3

流石はジョーダン・ピール作。
一見よく分からない描写や演出を、よく分からないなりに咀嚼して先へ進む気概みたいなものを試されている感覚に胸が躍った。

衝撃的なオープニングによって観客を惹き付け、圧倒的
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

4.2

漫画やアニメは追ってないし新作を観るのも3年ぶりで不安だったけど、警察学校編を上下巻読んでから行った結果驚くほど楽しめた。

これだけは読んで!と漫画を貸してくれたコナンファンの友人の気持ちがよくわか
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

人々の日常はある日の暴動を境に大きく変化していく。街には軍が派遣され宗派の違いで死者が出る。そんな激動の時代を、ベルファストの人々は明るく逞しく生き抜いていく。

きっとバディからすると、この街が孕む
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.6

Mr.Childrenが主題歌ということで鑑賞。
桜井さんがこれでもかってくらい感情移入したと言っていた意味がよく理解できた。

特殊な病気に侵された美咲からすると、写真とはつまり"時の流れによる変化
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.9

「身の回りのことを次回作にしてごらん」
そう言われたジョナサンが紆余曲折から得た疑問や感情を曲と詞に落とし込み"Louder Than Words" を完成させたと思うと胸に響くものがあった。

もち
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.7

ディザスターSFの皮を被った社会風刺。
やりたいことが分かってからは割とすんなり観られたけど正直それまでは少しきつかった。

展開も人物像もどこか落ち着きがなくて"ずっとちょっと違う"みたいな、眉間に
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.9

両親のやり方が人道的かと言われると決してそんなことはなくて序盤は嫌悪感すら覚えた(特に母の方)けど、彼女が髪を剃るあたりから内面が描かれるようになり途端に作品の深みが増した。

また長女が徐々に弱って
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.8

「賢いガキだ」「バカな大人だな」
予告と実際に見るのとでこのシーンの印象が全然違くて驚いた。

ライアン・レイノルズがユーモア交えながらアクションしてる画を見れただけで十分な気がする。
それにこの手の
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.6

ようやく見られたこの作品。
テーマがあるとすれば、"親愛なる隣人としての第一歩"という風に言えると思う。個人的な意見。

トムホ版スパイディは当初から、トニー・スターク並びにアベンジャーズと関わり大規
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.2

友人に勧められて鑑賞。

内容もさることながらエリック役とデクスター役の少年達、そして出番はさほど多くないがデクスターの母親役の女性の演技がどれも素晴らしかった。

"死んだふり"とは言わば"生きてい
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