ShinichiAndo

ハイウェイの彼方にのShinichiAndoのレビュー・感想・評価

ハイウェイの彼方に(2019年製作の映画)
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20年ぶりに刑務所から出所したイーサン・ホーク演じる主人公が、仮釈放中にバイト先のゴミ箱で赤ちゃんを拾ったことから始まる、人生の再スタートの物語。

前半の息が詰まる緊張感から、後半はロードムービーになって少しずつ開放感が広がっていくところが良かった。「過去は決して変えられないが、“愛している”と言った過去も変えられない」というセリフに象徴されるように、全編にやさしさがあふれている。

「すばらしき世界」や「パーマー」と同様に、人生をやり直したくてもなかなか上手くいかない現実と、また罪を犯すかもしれない緊張感を描きながら、彼らを突き放すのではなく優しい視線で見守る。人は人と交流することでのみ、少しずつ世界が広がる。
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