メキシコシティーで闇営業の民間救急隊を営む家族の日常を追ったドキュメンタリー。公営の救急車が４５台しかないとか、民間救急隊を意図的に取り締まって賄賂を要求する腐った警官とか、様々な社会の闇が描かれた秀逸な作品。
ドキュメンタリーなんだけど、映画のようにも感じられ、退屈はしない。このオチョア家の救急隊、器具、装備の準備、整頓などしっかりしてて、救急という仕事に対する姿勢が素晴らしい。親父さんはダメダメだけど。
日本に生まれ育って、整った社会整備があることは幸せだ。ただ、世界にはこの当たり前が存在しない国、地域がいくらでもあることを気づかないで生きてるは不幸だと思い知らされる作品。
