なみ

眠る虫のなみのネタバレレビュー・内容・結末

眠る虫(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「映画はいいですね。人生への割り込み方が軽やかで」
Aマッソ加納さんの紹介文につられてやってきた私はカブトムシ、という感じで見に来た映画。

バスの中の描写が大好きだった。
地元のバスの後払い制度を思い出した。色んな音が邪魔しないでひしめきあってて、それがいつもの日常をリアルに表現されてて自分がバスに乗ってる感覚になったなあ
1番好きな歌詞の一部分なんだけど、「変わらない日常が愛しくて何故だか怖くて」って歌詞を彷彿とさせられた。
石でもなんでも、色んなものに思い出が詰まっていて、誰かの思い出にいつも触れているんだなとおもった
「景色が死んじゃうから描いているのよ」
ちゃんと写真を撮ろうとおもった。生きているところを写そう

「死んでいるんじゃない、眠っているだけだ」
「久しぶりって言うために生きてる」
って、言葉が大好きだったなあ。

人間アンプっていうのも面白かった。それが出来たなら本当に思い出は死なないね。
思い出は天国って好きな人が言うけれど、思い出は夢なのかもしれないね

金子監督のお話もたまたま聞けたのも嬉しかったなあ。
街には優しさが散りばめられているって言うことばで泣きそうになっちゃった。こんな素敵な方が映画を作り続けてくれる世の中が続いたらいいな。
なんだか大好きな人と今同じ時代を生きれていることにすごく嬉しくなった映画だった。帰りたいなあ。

映像、四角くてかわいいのと、レンズフレアがちょんちょんと消えていく描写が可愛かった
カラコレもすてき!すてきな映画
音楽も映画の空気にあっていてとってもよかった 
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