特売小説

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢の特売小説のレビュー・感想・評価

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主人公を応援したくなるかどうか、そこが一つの勝負どころだと思うんですけれども、でもそんなもん、見目麗しく表情豊かな娘さんを配役したなら簡単に超えられるハードルな訳じゃんすか俺向けには。

笑顔がもうきらっきらしてんなぁつって、多忙を極めて眠たそうにしている様子が可愛らしいわねなんつって、ぐっと堪えつつも落涙する場面の横顔が綺麗だし切ねえなぁなんつって、女性向けAVに出てた娘さんとして名前は認知していたけどもこりゃそのシリーズも振り返んなきゃだなぁなんつって、すっかりファンになってしまいまして。

開巻の、大物シンガーのルーティンワークになってるツアーの様子を見せる編集からしてもう楽しいわね、なんつって。

果たして、後に劇場で観といてよかったと思わせてくれる80点映画だわねこれは、なんて思っていたところ。

終盤、お定まりの落としどころにどう運ぶのか、という点ばかりに注目してたら予想もしていなかった展開をぶちかまされまして。

一見は奇縁、でもそれも必然だった事はその場面までに散々描かれていた事、ホラー映画で言えば殺人鬼がそれまでに築いた屍の山を再び観客に見せる場面、即ち総括シーケンスにぐっと感心させられちゃいまして。

果たして。

劇場で観られて本当によかったと素直に思わせてくれる映画でしたよね、と。
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