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マニカルニカ ジャーンシーの女王のtaraponyaのレビュー・感想・評価

3.0
最初にDisclaimerで、特定の国や宗教、言語に批判的な意図はないとエクスキューズしてから「邪悪の帝国」イギリスを容赦なく描いてくれるので、どれだけ血と涙を流そうとインド独立は果たされなければならないのだというマニカルニカに感情移入100%。イギリスの傍若無人をことごとく正論で撃破していくマニカルニカ、かっこいい。

怖いやろ? 怖いなら下向けや、というイギリス軍将校に対し、

「恐怖に頭を垂れることなく、高慢で他人を見下ろすことなく、自分の意志で頭を支えて真っ直ぐ物事を見据える」(大意)

と、周囲の心配をよそに抵抗を示すマニカルニカがいかします。さすがはインドのジャンヌ・ダルク。

同じくDisclaimerで、史実をベースにして歴史家の監修を受けたとのエクスキューズからの、やりたい放題の戦闘シーンは圧巻。特にジャーンシーが窮地に陥った時に馬匹牽引でなく元祖「突撃砲」が登場、姑息なイギリス軍を粉砕する件がいろいろすごい。

全編これカタルシス、たいへん感情を揺さぶられる作品であります。
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