このレビューはネタバレを含みます
vs フェラーリと見せかけて、ドラマはフォード vs フォード。個人 vs 組織が一つのテーマになっており、実に興味深いです。ブレイクスルーは組織からではなく、個人から起こるという示唆も印象的。
テロップで済むレース後のエピソードをわざわざ描いたことも、素晴らしく余韻を残します。人は「7000rpm」を経験すべきであり、それを経験した者とそうでない者は永久に分かり合えない。もちん「7000rpm」は比喩で、フェラーリは経験したけれど、フォード二世(と重役連)は未経験の童貞野郎に過ぎないのです。お前の「7000rpm」は何だ?
レースのシーンも圧巻。全編、(冒頭のマット・デイモンのように)火がついたように熱い作品でした。大満足。