大人だってやらかす。
頑張ったらきっと未来は輝く道となってあなたを迎えるだろう、なんてことがないことくらい、普通の中年ならみんな知っている。
誰もが様々な事情を抱えており、今日一日をなんとか乗り切っているのだけど、やらかした人間はひとりで穴に落ちたようなものだから自分以外は見えていないのだ。
ジャックの凋落ぶりを描くにはユーモアも明るさも入る余地がない。
この役を演じることに決めたベン・アフレックの心境は如何許りだったろう。
彼の重度のアルコール依存症は良くなっているのだろうか。
よく死んだ目のベンアフ、なんて冗談で言うことがあるが、今回言えないわ…
ギャヴィン・オコナー監督は別の意味でまた辛い日々を送っていたはずだけど、『ザ・コンサルタント』以来彼らの絆は強くなっていたのだと思う。
生真面目で辛くてまとわりつく感じがなんとも重いにも関わらず、結構好きな映画となりました。
いやでも濡れた砂袋くらいにはやっぱ重いわ…ずっしり。
