このレビューはネタバレを含みます
下品、低俗、汚物な映像をこんな大作に初っ端からバンバン出すとは、、、
クレイジーでセクシーな映画でカウンターを食らった気分になった。
サイレント映画からトーキー映画に移行する激動の時代を役者や作り手の視点で描いてる本作は色々と発見があって、面白いというよりかは、もっと昔の映画を見てみたいという気持ちになった。
恐らく、どの業界も言えることだが、我々が映画を楽しんでみれるのも、先人たちの努力と犠牲によって成立しているものであり、最後の色々な名作が出るシーンは、観客は知らない、銀幕の裏側にある作り手たちの努力が映画の歴史を築いてきたように感じ、同じ作り手のマニーの涙には私も感激してしまった。
今作の特筆すべきはやはり音楽だろう。ほぼ、トランペットが主旋律を担当しているため、ジャズ好きな私はとにかく最高だった。今でも、バビロンのサントラが頭の中で、再生している。
そして、役者のジャックもネリーも悲惨な結末を迎えてしまった。日本でも、有名人が自殺をしてしまうのは、やはり孤独からくるものだろうかなと思ってしまった。
汚いシーンはあったものの、色々な映画をもっと見たくなるし、もっと知りたくなるような映画でした!