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バビロンのしおりのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.6
冒頭から大量の象のうんち!映画開始早々に「今回はララランドのようなお洒落映画じゃないんだな」とわかるので、この時点で免疫のない人は映画館から退場した方がいい。

私は20年代ハリウッドがこんなにも無法地帯だったなんて知らない歴史弱者で、さらに「雨に唄えば」が大好きなので、色々とショッキングだった。「雨に唄えば」は当時の美しい部分だけを切り取っていたのね。
ラリってる人々の悪夢のような映像、本当に不快すぎるwしかも不快映像の尺が長いのよ。

対してマニーが出世するまでの尺は短くて物足りず。あえての演出かもしれないけど、脚本が残念に思える部分もあった。

過度な下品さの演出は本当に必要か疑問だけど、
でもたぶん監督はバビロンで「映画サイコー!」ってことをシンプルに伝えたいんだろうなと勝手に解釈した。結局ラストのアレがやりたかったんだろうなと。
映画の「永く続くもの・大きなものの一部になりたい」というのは、凡人な私なりにも、わかる。

下品すぎてまた観たいとは思えないけど、「これを観ずして映画を語るな!」的な作品になっているし、「雨に唄えば」とセットで今後も語り継がれる映画だと思う。

長々と書いてしまったけど、こうやって批評してる私はエレノアに言わせれば「ゴキブリ」なんだろうなあ。
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