がんばれ集中力

バビロンのがんばれ集中力のネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

はっは〜ん、この監督ってあざとい変態なんだなー。
散々エログロゲロ(ロロロ3種盛)なカオティック・バイオレンスで精神的ダメージを与えておいて
最後、映画館でマニーと一緒にSingin' in the Rain〜降り注ぐ約10分間の映画追体験〜でしょ?あれはズルいよ。映画好きには堪らない恵みの雨なのよ。許す。
そういう意味ではこの10分が無いと、主な登場人物3人どのキャラを取ってもよくある夢物語ではある(タキシード姿のブラピは色気より哀愁を漂わせて落魄れた役柄を見事に演じていたし、マーゴット・ロビーはイっちゃってる役やらせても目力の奥に才色兼備さがチラついてずっと魅力的だった。メキシコ人のディエゴ・カルバが私の中では主役の位置、役者はどれも素晴らしい)
レビューであまり目にしない個人的忘れ難いシーンはゴシップマダムのゴキブリと亡霊の比喩表現。作品を観てもらえれば永遠に生きられるという役者人生。フューネラルシーンのあの表情。


セッション、ラ・ラ・ランド は鑑賞済み。
この監督の作る作品はウザいくらい熱を帯びている。内容云々の前に見せ場作り過ぎに胸焼け。嫌いではないけど好きでもない。
劇伴は素晴らしい。
トーキーの時代に移行しつつある際にトランペット奏者役にスポットが当たったのは胸熱だったし、酒池肉林パーティーのBGMもなかなかのageでし。
象とガラガラ蛇の尺の長さは未だ謎です。


淀川長治さんをイタコに呼んでもらって是非とも感想を聞きたい、majiで。
がんばれ集中力

がんばれ集中力