バビロンのゆかみのネタバレレビュー・内容・結末

無声映画からトーキー映画へ移行する映画界の栄枯盛衰を描いた映画。

オープニングとラストは好きだけどやはり長いし疲れた。
個人的には中盤で飽きて楽しめなかった。
蛇と戦うところとかギャングの一連のところとか無くても良かったと思う。

オープニングはめちゃくちゃワクワクする。でもオープニングが一番楽しかったかも。
音楽が良いと感じる場面と音楽がうるさくて邪魔だなと感じる場面がある。
糞尿痰ゲロ血液がギャグっぽく出てくるけど、そういう表現は個人的に苦手で笑えなかった。
作品としてはそういう目を背けたくなる下品で生々しい表現と、作中の映画として残ったいつまでも観ていたいくらい美しい映像は切っても切り離せない、表裏一体だと伝えたかったのかな。
ネリーが権力者との会食でゲロ吐くシーンは笑うより感動するより悲しくなった。

ラストの麻薬でバッドトリップしたような不快な映像は良かった。長く重要なものの一部になる感覚は記録として歴史に残ることではなくて、映画の海に自分の流した血が混ざるイメージなのが情熱的で良かった。