このレビューはネタバレを含みます
ララランドで魅せられた完成度がここでも同じくあって最高。
象のシーンに始まり、高すぎるテンションで駆け抜けたカオスな冒頭のパーティーと撮影シーン。当時のとんでもなくめちゃくちゃな撮影現場に驚き。制作側がほんとに死んでるじゃん。
ブラピのまさにマジックが起こったキスシーンもそうだけど、画面奥から光が差し込んでくるショットがかっこいい。似た構図が何回か見れて良かった。
中でも光が青みがかるときが好き。その部分に限らずポールトーマスアンダーソンの映像と近しいテイストがいくつかあって好みだった。
PTAつながりでいうとトビーマグワイアのシーンはシチュエーションが似てるブギーナイツの爆竹中国人を思い出したなあ。影響なのかどうなのか。
テイク数を重ねるシーンはズラコフ役の俳優が出てたのもあって完全にウルフオブウォール・ストリート的な雰囲気だったように感じた。お気に入りのシーンの一つだなあ。
いちいち車のシーンとか人が走ってるシーンとかがかなりつぼで、特にLA舞台なのもあってかポールトーマスアンダーソンぽさがあるように感じた。冒頭の長回しも栄枯盛衰というとこもブギーナイツだし。
映像も音楽も良くて3時間があっという間だったなあ。
少し話に聞いていた最後のシーンで、大きなものの一部になりたいという動機の納得感とそれを成し遂げたこと、映画の中で生き続けるという彼女で、やられたなあ。
映画製作の素敵な部分と現実の部分を両方見せながら最後はカタルシスを感じたなあ。