このレビューはネタバレを含みます
【長過ぎた復讐】
幼い頃から何故か命を狙われるJeb Rand。
未亡人のMrs. Callumに引き取られ、実の子供達と同等に育てられるが…
母親の愛と財産は1/3となり、妹のハートまで奪われて、長男Adamは面白くない。
少々陰険なイケメンの実兄Adamと、終始気怠そうなイケメンの義兄Jeb。彼らの仲を取り持つ妹の名はなんとThor。女性名とは知らなかったのですが、Thorleyの呼び名でした。
Robert Mitchumが演じるJebは、とろんとした眼のせいか、何だかいつもかったるそうです。結婚はするけどぉ、ねぇこういう風に口説いてみてよぉダーリン❤️とThorがねだる間、「あぁ面倒臭え〜」 というJebの心の叫びが聞こえてきそうだし、正当防衛なのに恨まれて憎まれて気の毒…なはずが、当人は「まぁしゃーねぇわなぁ」と至って涼しい顔をしているので、あまり心配しなくて済みます。
こう次々と命を狙われては、結果的に戦地で腕を磨いておいて良かったのかもね！
Jebの死を強く望む叔父Grantの執念が凄まじいです。赤の他人まで復讐に利用する所がセコいです。敵討ちという目的は分かるのですが、その詳細を知ると…、弟を裏切った嫁は無罪放免で良いのか？子供は尚更関係ないぞ？よほど卑怯な殺し方でもない限り、末代までの怨念というのはやや無理があるような…。土地の所有権を巡って起きた殺人なんかの方が、家族ぐるみの因縁対決が明白になって良かったように思いました。それでも物語としては楽しめました。
敵同士は一つ屋根の下で仲良く暮らせるか。
入れ知恵されなければAdamも大人しくしていたろうし、何よりGrantが水に流せば、その後の不幸は起こりませんでした。復讐に一生を費やしてしまうなんて勿体ないことだと思えてきます。
過去を知らなくても将来に希望は持てる。
しかし、知っていた方がより鮮明な未来を、確かな土台の上に築けるのかも知れません。
軍医がスターリンにそっくりでした。
目覚めるのが怖い？😱
“A person's gotta find his own answers. We're alone, each of us. Each in a different way.”
“….. you’ve gotta future to live for.”
——- “And a past to live with too.”
