リピートもの。
｢全裸監督｣を観た後だったので、山田孝之のカメレオン俳優っぷりに脱帽です。
妻を亡くしまだ2歳半の娘と父子家庭として生きていく。
世の中 母子家庭がほとんどで父子家庭はそれほど多くはないと思います。
ある意味 父子家庭の方が色々な面で難しいんじゃ無いのかな？
特に娘だし。
物語は優しく暖かく穏やかに進んで行きます。
いい人しか出てきません。
義父母役に國村隼と余貴美子。｢全裸監督｣とは真逆の役柄でさすがプロだな。
田舎のおじいちゃんとおばあちゃんを上手く演じています。
保育園に迎えに行くのが遅くなった時、保育士から｢パパの抱っこは忙しいって…｣。
この時の健一が一番可哀想でした。
まだ子育てに慣れていなくて仕事もいつも人任せで、ただただ美紀の事だけを考えて毎日を生きているのに。
｢あなたに分かりますか？｣
｢分かります｣
これまた｢全裸監督｣の伊藤沙莉登場です。
なかなか雰囲気のある女優さんですよね。
義父が入院した時のあのちょっと臭い演技は無くても良かったと思います。
でも義父から見れば若くしてこの世を去った娘に美紀を重ねて、どんどん成長していく姿が可愛くて愛しくて尊くて仕方が無かったんでしょうね。
終盤の奈々恵が登場した辺りから美紀の体調に変化があって健一もかなり悩んだはず。
美紀は感受性豊かなんですかね？
クリスマスの時も泣いていましたから。
それでも奈々恵を諦めずに一緒になろうと決心する所がちょっとだけびっくり。
でも、どんなに忙しくて疲れてる時でも、朋子の仏壇の前でいつも何かを話しかけていた健一だったから…。
あれから10年、健一にだって幸せになる権利は、絶対にあると思います。
美紀も真っ直ぐに育ってくれて良かったです。
でも、あれはかなりのファザコンになりますよ～♪
