Elijah

EMMA エマのElijahのレビュー・感想・評価

EMMA エマ(2020年製作の映画)
5.0
2021年11月にセール価格ワンコインで購入していた配信作品を今ごろになってのお家鑑賞。
とにかく、「楽しかった!」の一言に尽きる。
プロダクション・デザインとコスチュームを始めとする当時のファッションとロケーションが最高に素敵で美し過ぎて。
ジェーン・オースティン原作の映像化は過去にケイト・ベッキンセール主演版『ジェーン・オースティンのエマ』を見たことがあるけれど、自分はグウィネス・パルトロー主演版『Emma エマ』の印象が強くて。
劇場鑑賞当時、自分自身が若かったこともあってかエマの放漫に思えるキャラクターに共感が出来なくて余りハマれなかった記憶。
それが今回のアニャ・テイラー=ジョイ主演版は脚色も良くて、彼女を始めとするキャストの誰もが適材適所で好演していて(キャスティング賞を献上したかったくらい)。
ジェーン・オースティン作品の中で自分的にどちらかと言えば印象の薄かったこの物語をオータム・デ・ワイルド監督の巧みな演出で心を鷲掴みにされ、もの至極愛おしいものに昇華させてくれた。
それくらい鑑賞後の多幸感が半端なかったし、あの世界観にずっと居たいと思える感覚が残った。
アニャ・テイラー=ジョイのエマ像が見事な功績を残していたと思うし、ミア・ゴスのハリエット像もとても良かった。
myMVPはナイトリー役を演じたジョニー・フリンでもう惹かれずにはいられなかった(ときめき度100%♥)。
正直、彼がナイトリー役を演じるとキャスト発表された時はピンと来るものがなかったのだけれど(大変失礼な話)、まさか自分がここまでハマるなんて!
ジョシュ・オコナー(エルトン役)はコミカルな演技が面白かったし、カラム・ターナー(フランク役)は『戦争と平和』のアナトール役をちょっと思い出したりして。
お茶目な感じのビル・ナイ(ミスター・ウッドハウス役)も素敵だった。
大好きな映画がまた1本増えた喜びに(余韻も半端なくて既に2回目を見たくなってきている)、大好きな製作会社Working Title Filmsに外れ無しを更新!
欲を言えば、日本でも劇場公開されてスクリーンで堪能したかったということ。
それと、邦題はこの言葉を活かしてほしかった。
“There’s a period at the end of Emma because it’s a period film.”──オータム・デ・ワイルド監督

2022/04/24鑑賞
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