ほのか

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版のほのかのレビュー・感想・評価

3.8
やっとやっとやっとやっとT-34観た!!
CinemaKobeでは今、ダイナミック完全版がフューリーと2本立てで上映中ということで、飛びつかないわけにはいかなかった。フューリーすきなので。




T-34をフューリーと連続で観られてほんとうにしあわせだ〜。かっこいい戦車観たい欲が満たされまくった。最高だ。こんなかっこいいもの観たら戦車兵と戦車に浪漫を感じてしまうのは致し方ない。実際に乗りたいかどうかはまた別の話なのであります。



雑な覚書。
この映画ではT-34-76対Ⅲ号戦車(1941年)、T-34-85対パンター(1944年)の2種類が描かれていて、フューリーではアメリカのM4シャーマン戦車対ドイツのティーガーⅠ重戦車(1945年)が描かれている。らしい。たのしい。2作品でこんだけたくさんの戦車が観られてたのか〜!すごいなーー!!!たのしすぎる!!!


2作品を見比べてて、素人目で1番違う!って思ったのが、乗ってる人数だったわけですが、それもそのはずで、ソ連戦車の内部は特に狭かったそうで。イヴシュキンが車長と砲手兼ねとんの、それほんまはひとりでするの無茶があるのでは!?すごいもうなんかめちゃくちゃ視えてたのはファンタジーでは?!ってフューリー観ながら思ってたんやけど、実際T-34-76は外部視察装置が貧弱でドイツにボコボコにされたとか。フューリーでドンが戦車から頭出して観察しながら中に指示しとんのも危ないなあって思ってたんやけど、中からもちゃんと観察できて車長と砲手を分けられる広さで装甲もめちゃ分厚い戦車だったティーガーⅠ重戦車すごすぎるのでは………。


戦車の中の人の関係性、すごいすき。
みんながもうとにかく必死で、必死だけど取り乱す寸前で止まってて、それは乗組員の足並みが揃わないと戦えないからで。それぞれがそれぞれのプロで、得意だからその席にいて、4〜6人全員の役割が同じぐらい全部重要で、それぞれの歯車の強度が重要で、すべてが噛み合って初めて最強の戦車になるんだなあ。


カメラワークがほんまによかった。めちゃくちゃにかっこいい!!弾丸がスローになるところも、それが何回あっても毎度かっこいいところも、ややこしい地形の描写も、ひとりひとりの顔がアップになって緊迫した雰囲気がびしびし伝わってくるところもぜんぶいい!!
戦車ってあんな俊敏に動けるんやねぇ。弾丸が当たった振動で中におる人がダメージ喰らうのとか、正面からは貫けないから横を狙え!とか、戦車のことをもっと知りたくなる映画。

お話は、もっと刺さるかなと思ってたけど刺さりきらず。なぜ?ぜっっったい刺さるとおもったのに…。もっとわかりやすくひとに気持ちが傾きまくるとドバドバ泣いてしまうほど傾倒しちゃうんやけど、浅いところで留まってしまったのかもなあ。
あと恋いります???恋始まって点火しかけてきた気持ちに冷水ぶっかけられた気持ちだった……。ほんまいらん。いつのまにか戦争映画の恋愛まじでいらん派になってしまってた。



独ソ戦の話なので、ロシア語とドイツ語が飛び交うわけですが、びっくりしたのが、英語とドイツ語を話す映画では今は英語、今はドイツ語ってはっきりわかるのに、ロシア語とドイツ語になると喋ってる人をみないとどっちの言葉なのかわからないこと…。アーニャが喋ってる言葉、字幕みんとわからんかった。