今日も退屈な高校に向おうと目覚めたスタンは納屋に「何か」がいる事に気づく。飼い犬や祖父を殺されたスタンは親友ドマーに相談するが、彼は「何か」を使っていじめっ子たちに復讐しようとして…というストーリー。
鬱々とした高校生の日常が納屋に潜む「何か」によって壊されていく青春ホラーです。友人が「何か」を使っていじめっ子に復讐しようと暴走してそれを主人公が止めようとする所は「デッド・ガール」彷彿させますね。
両親を亡くし、厳しい祖父には怒鳴られまくり、幼馴染の女の事はスクールカースト違いで疎遠になり、同じくボンクラな親友といじめっ子の不良たちに絡まれるうだつの上がらない冴えない青春がそれどころじゃなくなっていきます。でも、飼い犬と祖父が餌食になったのに施設に入れられるからと通報しない主人公は普通におかしい奴ではある。直接的な描写はないですけど犬が殺されるシーンあるので犬好きは注意。
納屋に潜む「何か」はハッキリ言えば吸血鬼なんですが、冒頭に登場する吸血鬼がノスフェラトゥタイプなのもマニア心くすぐってくれます。後半までハッキリ姿見えませんが、後半出てくる姿は牙むき出してちょっとデモンズっぽい。
グロ描写は少ないですが、保安官の腕引きちぎられたり、ショットガンで頭部吹き飛ばしたり斧で首チョンパなど特殊メイクで表現してる所も良かったですね。
親友ドリーの暴走はそりゃそうするだろうという感じでしたね。ドリーはああなったけど、気絶してたスタンが襲われなかったのはなんでだろ？
終盤の吸血鬼たちとの戦いは中々楽しかったですね。ナイフ投げてヒロインに刺さる所は爆笑しちゃいました。でもヒロインが一番強かったし一番活躍したな。これで美人だったら言う事なしなのに…
青春ホラーとしては普通に楽しめる作品でしたね。
