もっさんしっさん

ワーキング・ガールのもっさんしっさんのレビュー・感想・評価

ワーキング・ガール(2014年製作の映画)
3.5
深夜にこっそりオトナの映画。

アマプラで「韓国語の映画」の作品タイトルを流し見していてたまたま発見。
密かに好きな女優さんの「パラサイト奥さま」ことチョ・ヨジョンが主演で、
ほかにラ・ミラン、ペ・ソンウまで出てるとならばコレは観るべしということで、
家族が寝静まった深夜におひとり様鑑賞。

結構好きかも。

韓国映画ってこういう素材もサラッと(あっけらかんと)創れるところが、邦画とはなんか違うとこかな⋯もちろん受け手(観る人)の好き嫌いもあるけど。
しかも、そこそこのクラスの俳優さん達が(おそらく)全力で、文字どおり「カラダを張って」演じているところに好感が持てるし、それが伝わってきて観ていて素直に楽しくなる。

下ネタ満載(というかほぼ下ネタ)だけど明るい調子で描かれていて、タイトル通り働く女性の活躍、葛藤、家族の本音を描いているので、男が観てもクスッと笑えて、考えさせられて面白いけど、女性の方がもっと楽しめるんじゃないかと思った。(特に、子どものサッカーの試合の応援シーンはメチャおもろい。必見)

にしても、パラサイト奥さまは品があって、キレイにもカワイイにも見えて、
加えて程よくエロくも見えて素敵な女優さんだなと。この作品2014年だから『パラサイト』より前で、当時はまだ30代とか。欲を言えば、かつて観た韓国3大王宮エロス『後宮の秘密』くらいのポロリがあれば男性としては嬉しかった。(結局はソレ)

商売の相方役の女優さん(クララ・リー)は初めて見たけど、見た目はダイナマイトバディのセクシー姉ちゃん。でも、役柄では、見た目と違い複雑な事情も持っていて「人は見た目だけで決めつけちゃいけないよ」という設定のようだった(たぶん)。
しかし役名は「オ・ナニ」!!(コレは確信犯だろう)

ラ・ミランは最後まで気付かなかったが、あるシーンで強烈な印象を残していた(笑)
ペ・ソンウも脇役なのに、いつも印象付けられる韓国映画の名バイプレーヤーである。
パラサイト奥さまの夫役(キム・テウ)は、時折さま~ずの大竹に見えたのは私だけだろうか⋯
あ!このひと、あの『キッチン』に出てた俳優さんか!あの『キッチン』の。(あえて2回繰り返し)

最後に。
パラサイト奥さまやダイナマイトバディの姉ちゃんは、いわゆる「オトナのおもちゃ」を扱う会社を経営していくのだが、演技とは言え、あんなに身近にまじまじとモノを眺めて、触って、使って(ソレはさすがにないか、いやあるか)演じる韓国女優さんのパワーを感じた。振り切った演技は清々しい。最近はコンプラも厳しく、ふてほどな時代なので、あの時代のいいも悪いも勢いのある作品をこれからも観続けたい。

(超余談)
子どもの頃、親父の運転する車で出かけたときによく通る国道の、ある交差点付近に「大人のおもちゃ」と書かれた看板が上がっているのが何気に目に入り、いつも気になっていた。当時は「大人もおもちゃで遊ぶんかいな、なんやろ、ファミコンのもっと凄いやつとかかな?」と幼気なピュアな心を持ってたなと、この作品の鑑賞後、深夜にひとり思いふけっていました。
「オトナのおもちゃ」ってネーミング考えた人のセンス最高!!