サマンサ

ブレイブ 群青戦記のサマンサのネタバレレビュー・内容・結末

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

❝一生懸命❞
ではなく
❝一所懸命❞
一文字変わるだけでこんなにも意味合いが異なる言葉も珍しい気がする。

ざっくり言えば
『ロングラブレター漂流教室』
と『信長協奏曲』を合わせた様な感じ?

冒頭シーンで何となく理解出来てしまった…
あのシーンを中盤に入れこませる方が謎めいていて良かったのでは…
マスク?していても渡邊圭祐さんの眼力とか強すぎてバレバレで…

日本映画としては?
メインが高校生のストーリーにもかかわらず次々に生徒たちが殺されていく様子は衝撃的だった…
襲ってくる野武士?が亡霊っぽすぎて少しリアリティが薄く思えた…

そして
若き日の徳川家康を演じる三浦春馬さんの登場。
声や所作、何もかもが美しくて…
笑顔が愛らしくて…
彼がもうこの世に居ないなんて思えないくらいまばゆかった。

結果として彼は、新田真剣佑さん演じる主人公·あおいを庇い死亡
歴史を修正すべく、あおいは現世へは戻らず家康として生きる。


家康役だから死ぬ役じゃないって思ってた(思いたかった)
彼の人生は彼の為だけの物のはずなのに、それを別の人物が背負う…それが悔しかった
❝あおい❞が❝蒼❞でなく、❝葵❞だったならすぐ察しが付いたのかもしれない…
物語であっても、春馬くんの亡くなるシーンはもう観たくない。

エンドロールのどこにも彼への追悼メッセージもなくて…


またいつか、笑顔の素敵な(死なない)役でスクリーンで会いたい…
サマンサ

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