王冠と霜月いつか

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女の王冠と霜月いつかのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

#パーフェクト・ドライバー配送完了

面白かったです!

韓国版トランスポーターだと思って観ていたら、悪徳警官の親玉とその部下が途中から麻薬取締官スタン/ゲーリー・オールドマンとその子分に見えてきてしまうリュック・ベッソンテイスト。レオンの元ネタだとされるグロリアってこんな感じなのかもって俄然気になってます。

邦題をパーフェクトドライバーにしたのは、運転手とネジ回しのダブルミーニングなのかしらん? 車のドアロックはこじ開けるわ、エンジンはかけるわ、武器にはなるわで正にパーフェクト(スクリュー)ドライバー。どこかの医療ドラマの決まり文句みたいなポスターのキャッチコピー程軽くない、結構しっかり目の痛々しいアクションもあって見所充分。冒頭のカーチェイスシーンはただ車を走らせるだけではなく、スピンターンで縦列駐車してエンジン切って、ずっとここに駐車してましたけど何か?みたいな緩急織り交ぜてが洒落てます。日本は法律の問題でしょうけど、あんなシーンは撮れないから、アニメになっちゃうンでしょうね。

パク・ソダムさんが、ワイルドで、でも、非情になりきれない元脱北者の凄腕ドライバー役を好演。彼女も、「特送」の社長も、メカニックのインド系の彼も、なんの因果か逃げずに国家権力に立ち向かうのね。しかし悪徳警官っていうのは、893よりタチが悪いですね。

子役の彼が上手かったです。あのラストシーンは、ありがちで、ちょっと物足りない感じもしますが、父親は殺され、母親には育児放棄され、命はなんとか助かったけれども天涯孤独で施設で育つ事になるより、自分の事を命をかけて救ってくれた「運転手」の「おばさん」と新たな関係を築きながら生きていく事になるであろう未来を感じさせるなら、それで良かったのだろうと思います。

余りに寒すぎて、久しぶりに上映前に珈琲を飲んでしまったら途中でトイレに行きたくなって危なかったです。そこは大人だし、変なパジャマに履き替えたくないので漏らしませんでしたけれども(笑)

burp…