Cineman

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のCinemanのレビュー・感想・評価

3.0
『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』
Park Dae-min監督
2022年公開 韓国
鑑賞日 2023年7月9日 Netflix

ワケありの荷物や人間を確実に目的地に送り届ける“特送屋”で働く抜群のドライビング・テクニックを持った女性ドライバーが主人公の派手なカー・アクションもの。

パク・ソダムが天才女性ドライバーを演じる。
ちょっと意外なキャスティングだ。

【Story】
釜山で廃車修理業を経営するペク社長(キム・ウィソン)の裏の顔はワケあり荷物や人物を目的地まで安全に確実に配達する「特送」屋だ。
お金になるならどんなものでも引き受けて配送する。
ドライバーのチャン・ウナ(パク・ソダム)は確実に目的地まで送り届けられるスーパー・テクニシャンのドライバーだ。

ソウルでは、今回の特送の依頼主、元プロ野球選手のキム・ドゥシク(ヨン・ウジン)が、息子のソウォン(チョン・ヒョンジュン)を連れて海外に逃亡するための荷造りをしていた。
ウナは野球賭博に関係するキム・ドゥシクと息子ソウォンの逃亡を手伝うために港まで送ることになった。
待ち合わせ場所にウナが迎えに行くと依頼人の息子のソウォンしかいない。
売上を持ち逃げしようとしていたキム・ドゥシクは警察官でありながら賭博取引の黒幕のギョンピル(ソン・セビョク)に捕まってしまった。
ウナはギョンピルからソウォンを守るために目的地に向かって疾走することになった。

女性ドライバーが追ってを振り切って目的地までどう突っ走るかを楽しむ映画なので物語は二の次三の次な作品だ。

【Trivia & Topics】
*スーパー・テクニシャンのドライバーと言えば。
思い出すのは自閉症で常にイヤホンで音楽を聞いている凄腕坊やアンセル・エルゴート主演の『ベイビー・ドライバー』(2017年)や、ライアン・ゴズリング主演映画で一番印象的な『ドライヴ』(2011年)やリュック・ベッソン脚本・製作の『タクシー』(1998)を思い出す。

特に『ドライヴ』はハリウッドの超大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの何十年にもわたる性暴力事件を追いつめたニューヨーク・タイムズ誌の二人の女性記者を描いた『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』に主演したキャリー・マリガンが26歳の作品で、その初々しさに目を見張った。


*パク・ソダム人生最良の日。
パク・ソダムを世界的に有名にしたのは第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルムドールを受賞し、アカデミー賞では非英語作品として史上初の作品賞を受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(2019)の長女役だ。
その彼女が人生で最も幸せな日だとインスタグラムで発信したのが第26回全米映画俳優組合賞の授賞式でパクの大好きなシャーリズ・セロンとハグした時の写真。それに対してセロンは「あなたに会えてとも良かった。私の少女ファンだけど映画『パラサイト 半地下の家族』での演技は本当に信じられないほどだった」とインスタグラムで絶賛した。

*家庭教師のお姉さん。
パク・ソダムは『パラサイト 半地下の家族』の長女役で家庭教師として絵を教えるが、彼女から絵を教わる子供の役がチョン・ヒョンジュン。本作でパク・ソダムと再共演してる。

【5 star rating】
☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
Cineman

Cineman