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星の子のmaricaのネタバレレビュー・内容・結末

星の子(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

とても静かな映画。そしてこれは完全にホラーだなあ…ラストでちひろが母親に星を見に行こうって連れ出されてからなんて怖くてたまらなかった。新興宗教にハマっていってからの両親は、なんだか心がないように見えてしまうけど、それも私の色眼鏡で、そう見えてしまっているだけなんだろう。

南先生は教育者としてまじでアウト。どんな怪しいバカバカしいと思える宗教であろうと信教の自由は最も守ってあげなくてはいけない立場でもあるし、しかもちひろのような年代の内面に与える影響は相当でかい(ちひろはそれで揺らぐような子供ではないと思うけど)。それに何年の設定かわからないけど今時あんな言葉遣いが粗野な先生っています?

宗教2世だとしても、一旦立ち止まって自分の頭でよく考えて、それに従いたい従いたくないという結論を出せているのであれば、本当になんだっていいと思う。だからちひろはあの年代でその区別を既にしっかりできているので、これからもちゃんとした判断を都度していけるんだろうなという安心感はある。しかし同じ2世で、大人になっても疑問点を持たずハナから盲目的に浸っているようでは、救いはないなと感じる。なので、ちひろの将来への希望を感じられるような、良い終わり方だった。それに一族全員が新興宗教に染まっているわけではなく、入れ込んでしまっているのはちひろの両親だけなので、雄三おじさんみたいな人がいるというだけでもちひろにとっては良い環境だ。

新村くん、いいやつだったな~!
あと、両親がコントのようなジャージで頭にタオル乗せてるのはもうお笑いにしか見えなかったです…すみません。
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