このレビューはネタバレを含みます
たまたま合宿に参加しただけのおじさんが「ここで行方不明になった人がいるってネットで見た」ってのは、これ聞いた時点ではさすがにそんなことは・・・と思うんだけど、ちーちゃんのお母さんが消されたんじゃないかとか、夜中に森で無理心中するんじゃないかとか(ちーちゃんは後者は思ってないだろうけど。「おかしい」人でもあの両親に愛されてる自覚があるから。)見てる側にも迷いが及んでくる。
ちーちゃんがいなくなったお母さんを探して、舞台の上にあってみんなが見ていたあの立派なオブジェに目もくれず走り去ること、友達の「一生会えない」という言葉が引っかかって泣きたくなってしまったこと、最後のきれいな夜空で一番ひかる星が消えかかってまた大きく光ること、終盤のすべての言葉や表現のひとつひとつがちーちゃんの迷いをあらわしているようだった。
役者の演技もすばらしい。岡田将生ってたしかにエドワード・ファーロングだ・・・