風来坊

ワールドエンドの風来坊のレビュー・感想・評価

ワールドエンド(2019年製作の映画)
3.0
ロシアのSF作品って長尺になる傾向で、この作品も約2時間30分と長尺な作品となっています。
映像からかなりお金が掛かっている印象を受けます。話のスケールも大きい。

VFXに定評のあるロシア映画だけに、それを駆使した未来の街の映像などはスゴい。
ただ…未来の街はもう使い古されたもので既視感があり新しさは感じません。

ただ進んでいるんだか進んでないんだかよく分からないストーリー展開はテンポが悪いなと思います。
登場人物の掘り下げも住み分けも充分でないので、何だかフワフワとした地に足が付いていないような感じがしましたね…。

主要登場人物が多すぎて誰が主人公だか分からないですね…。
この内容ならもっと削れたなと思うところ。前置きが長くムダに長い…。
記者との一件は正直引くし、必要あったのかも不明。

大体の敵の魂胆が分かってからが本番で少し面白くなって来ます。
クライマックスの戦闘は「ワールドウォーZ」みたいでカオスな感じで凄かったです。あの人達同士の戦いもなかなか見応えありました。

修羅場的な感じは悪くなかったが、まあ予想出来たと思うんですよね…。
続編ありき?散々引っ張って中途半端でしたね…。
クセの強いロシアのSFが好きな方なら本作も充分楽しめるでしょう。
私は終盤は楽しめたのですが全体的にはもう一歩といったところの作品でした。

まとめの一言
「髪は無いが神だ」
風来坊

風来坊