Ringo

さよならテレビのRingoのレビュー・感想・評価

さよならテレビ(2019年製作の映画)
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ドキュメンタリーには「現実」は存在しない。

ドキュメンタリーというジャンルが本当の事実というものを知ることができる映像なのか?
カメラを通しての視点だけで、本当にその物事が分かるとは言えない。どこかしらに誰かの思想が入る。
作り手の考えが出て、多方面から捉えたとて、ある意味では一方向の視点ずつしか撮れない。

だからと言ってドキュメンタリーを批判しているわけではなくて、人の成長が見れたり、その人の信念や志しが出立から伝わる。役者でない役者こそ、ホンマもん。その意味ではリアル。

となればドキュメンタリーに現実は存在するのか?となるけれど、じゃあ〜現実の定義って何?
そもそもドキュメンタリー=現実という言語設定がおかしい。

結論、ドキュメンタリーとは、ロボットカメラ。写すだけのものであって、それを観た人間が如何にどう捉えるか、それがその人間の現実として成り立つ。


のかなと思ったり。

とにかく面白いには違いない。
Ringo

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