Fumi

さよならテレビのFumiのネタバレレビュー・内容・結末

さよならテレビ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーの東海テレビ、と言われる同局が、「ヤクザと憲法」や「人生フルーツ」に続き制作した、自らの会社の今を追ったドキュメンタリー。

働き方改革と放送の質との間に苦悩したり、目先の数字ばかりに気を取られてジャーナリズムとは何なのかと自問したりするんだけど、最後のオチをもってしても、抱えてる問題はそれ以前のような気がしたよ。みんながいる前で、スタッフをひどく叱ったり(演出なのかもしれないけど)、課題や問題に対して具体的な解決策のない定例MTGが毎回行われてたり、でもなんだかんだ、危機感がなくのんびりしてて。それは働き方改革がどうとか言う以前の旧態から変われない大手メディア産業の姿だなと。

クライアントは自分たちの企業にプラスなら別にテレビCMにこだわる必要はないわけで、ジャーナリズムを発信したいならテレビや新聞じゃなくても個の力でおのおのががんばる時代もありえそう。となったら、やっぱりいまのテレビはさよならなんだろうな。
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