取材対象の3人はそれぞれ葛藤や苦悩、課題があって面白い(エンタメ的に/分かりやすい)けど、ドキュメンタリーと考えたら、ちょっと浅い気がした
と思ったら終盤、してやられた
鑑賞直後は素直に興奮した
しばらくして振り返ると、エンタメ的な性格が強かったんだなとは思う
ど素人(というか単なる視聴者)なりに考えると、ドキュメンタリーをつくる上で重要なのは、
・撮り続けること
・意味(脈絡、論理)を持つよう編集すること
だと思う
やはり限られた時間に収めつつ観る人が意味を見出せる作品として「成立」させることは必須で、避けられない
本作では、観客の移入を誘う(比較的強めに)恣意的な演出や編集が見受けられた
この映画の鍵となる「ドキュメンタリーは真実か?」という問いは、たしかに頭の片隅には置いておくべきだけど、
だからと言って「制作者の意図や思想というフィルターを通したものなので情報源としての存在意義はない」と断じてはいけないと思った
「さよならテレビ」の真意は何だったのか?
契約社員や派遣社員の仕事を通して、TV局の本質を映すという意図はあったようだ
パワハラじみた旧態依然とした体質、表面的なマネジメント
人事からは「新卒が来なくなる」とのコメント
そらそうよ
テレビなんてこんな感じなんだよ、どう思う?こんな「メディア」は必要?
この劇薬、爆薬をもってしても変われなければ、落ち目のローカル局なんて淘汰されるだろう