フクイヒロシ

さよならテレビのフクイヒロシのレビュー・感想・評価

さよならテレビ(2019年製作の映画)
4.0
東海テレビで放映されたテレビ版はもっと短かった。

のを、映画っつーことでシーンを追加して1時間49分に。


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全体の構成はきれいなんです。
さすがテレビマンと思うのです。

テンポよく起伏もあり、メッセージも伝わりやすい。


でも、この映画は混乱してます。


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監督も「ドキュメンタリーがなんなのかわかんなくなった」「完成版が正解か分からない」と言っている通り。


ラストにメタ視点が加わることで
「結局はテレビでした」という無間地獄を見せつけて終わるわけです。

衝撃のラストではあるし
意義も気合も強く感じます。

東海テレビさすが、と思います。



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ラストにメタ視点を持ってきちゃうテレビマンの病理自体を自己批判しているわけです。


視聴率主義でキレイキレイにまとめちゃったり大本営発表をそのまま流しちゃってる自分たちを
反省してる自分たち
を見せている自分たち
を見せてるんですね。



やりたいことはわかるし
戦ったのもわかる。


わかるよ。
わかったよ。
わかりましたよ!


って思いました。。。