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コントラ KONTORAのなほのレビュー・感想・評価

コントラ KONTORA(2019年製作の映画)
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新文芸坐で一日だけ上映していて
上映後に監督・出演者の方のトークがあったので、この時期に上映した意味を知って感慨深かった。
予告だけでは、どんなストーリーなのか全く想像できないと思うのだけど、実際観ていてもどんな展開になるのかが予測できなかった。上映後の解説では、インド出身の監督だからこそ、日本映画お決まりの法則というものがなく、独特のリズムがあると言っていたけれども、その予測できない展開に反して
田舎ならではの閉塞感がとてもリアルで、何故こんなにも分かるんだろうかと不思議に思う。景色がまた壮大で、懐かしく美しくもあり怖くもあった。

個人的には、亡くなった祖父していた戦争の話をもっと真面目に聞けばよかったと思った。生で知り、リアルな熱量で語ってくれる人はもう少ないのだと実感した。

間瀬さんの絵が本当に素敵。
鉛筆1本でここまでの世界を見せれるのだと驚いた。

ここの地域の人達は、自転車を停める文化がないのだろうかと、最後のほうはもはや停めないことを期待してクスッと笑ってしまった。
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