君たちはどう生きるかのなほのネタバレレビュー・内容・結末

みんなで楽しくお茶の間で見るというよりは、1人で自分の人生と重ね合わせながら見る作品。

改めて見ると、ジブリってナレーションがないんだな…と。周りからの説明もないし。だけど、主人公の目や顔つきで表現してる。それが伝わってくるのがすごい。
ワカサギが飛ぶ音や、水面、火の燃え方とかの背景の表現も迫力があった。

ところどころにキャラクターや家の内装に過去作を感じで、駿さんもどの作品も愛着があるものばかりなんだな…と思ってほっこり。

事前情報がなかったので、普段聞き馴染みのある声を誰かと当てながら見るのが楽しかった。キムタクは一瞬でキムタクだ〜！と思って、ハウルがもう一度見たくなった。

誰しもが生きづらさを抱える世の中で、
自分だけが人と違う境遇で辛いこともあれば、実は人より恵まれている部分もあって
いつもと違う環境で冒険をして、己の立ち位置や目指す方向を考えるというのは大事だと思った。同時に悪だと思う人にもそうじゃない部分があって、人からはそれぞれが抱えている事情なんて分かりづらいものだと思い知った。

恋愛が全てではないが、ヒロインぽいのが関係性上見ていて少し複雑。あとこの内容でエンディングが米津さんだったのもちょっと意外で、この2点がもんやりポイントでした。