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バトルフィールド クルーティの戦いのparaのレビュー・感想・評価

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血を流さずして自由を手にすることは出来ない。

1918年1月29日 赤軍(ソビエト。約4000人)からの侵攻を受け、クルーティ駅での死闘の末にキエフを守り抜いた約400人の若き兵士たち。その大半はキエフ大学の学生だった。。。

映画は2018年に舞台を移して100年前に起きた悲劇と1991年に独立を果たすも今も自由と夢のために闘っていると結ぶのだが、、、

Stand with Ukraine 全額寄付のチャリティー上映会

レビューというか私感。

今のウクライナ・ロシア情勢と何一つ変わらぬ構図に言葉が出ない。
さらに言えば、ロシアのやり口は昔も今も全く変わらない。ウクライナ国民を人と思わず、病院や学校などの公共施設を狙えというところも…

ピョートル1世が南下を目指した時から続く攻防。
ロシアにとって国家繁栄のために肥沃な大地と特に不凍港は是が非でも死守しなければならない。
ウクライナは常に他国からの侵略を受け続け、独立と自由のために血を流すことを厭わない。

自国の繁栄のためには何をしても許されるというのか?
いや力による一方的な現状変更は許されないだろう。

プーチン率いるロシアがこの先どうなるかはわからないが、地理と歴史を考えると未来にもまた同じことが繰り返されるのかもしれない、と思うと、、
人間って愚かなというか馬鹿なんじゃね?
地球から見たらお前ら人間は滅びちまえ!だ。(自分も含む。)

映画としての出来は今回は横に置く。
ムラヴィヨフ大佐をプーチンに寄せた俳優が演じており、、、
この映画がクリミア併合後に製作されていることからそこはかなり意図的と思われます。
ウクライナ国民に根強く残るロシアに対する感情は、今回のことで更に強固なものとなったことは想像に難くないし、
ロシアが現代においても武力をもって他国を侵略していることを考えたら、プロパガンダ上等!かな。
ウクライナ国歌がとても切ない。

今読んでいる地政学の本に、、
2008年に当時のブッシュ大統領にプーチンが会談で
「ウクライナは国家ではないのだよ。」と語ったとある。
プーチンがウクライナを主権国家として認める日は果たして来るのだろうか?

『歴史から学ぶことができるただ一つのことは、人間は歴史から何も学ばないということだ。』哲学者ヘーゲル
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