風来坊

コードレッド ロシア軍秘密兵器破壊指令の風来坊のレビュー・感想・評価

2.0
これはオープニングクレジットの感じを見るにテレビ映画として製作されたような雰囲気。政府が支援して質の高い戦争映画を送り出すロシア映画にしてはCGなど粗くて低予算が露呈してしまっています…。

そもそも自国が開発して実戦で凄まじい威力だった兵器を敵に奪われるという始まりが何とも情けない話…。
クセはあるけど優秀な者を集めて少数精鋭で困難な戦いに挑むという「七人の侍」的な設定なのですが、みんな経歴が優秀過ぎて今まで何で前線に取られなかったか疑問に思う。

登場人物とそれに纏わる視点を増やし過ぎて伝えたい話がボヤけてしまっていて残念…。正直、要らないエピソードも多い。
戦闘シーンはスローモーションの誤魔化しが気になります。爆発などは悪くないので正直過ぎる演出に足を引っ張られているような印象。

計画が杜撰というか出たとこ勝負の危険な綱渡りで悲惨な状況下であるのですが、演出が悪いのか緊張感というかそれがイマイチ伝わって来ません。
散々引っ張っておいての強力兵器の肩透かし…。

お決まりの自己犠牲的なシーンと身の上話はそれなりに熱い。手榴弾の件は盛りすぎな気がしますが(笑)
爆発は火薬を使用した本物なので迫力はまずまず。戦争映画やミリタリー映画が好きな方はそれなりに観れるのかなと思います。
しかし、面白味に欠けるこの映画をあえて選択する理由はないかなと思います。

まとめの一言
「杜撰な作戦+自己犠牲」
風来坊

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