このレビューはネタバレを含みます
終始「💢」って感じの映画だった。
最初はあーこれ思ったよりフェミニスト系の映画なのかな、合わないかもと思ったんだけど、ストーリーはかなり痛快復讐劇系だったから楽しめた。
キャシーが特に世界の差別を変えようとしてなくて、個人的な恨みを原動力に動いてたから結構あっさり観れてよかったな。
キャシーのお持ち帰りヤリモク男への八つ当たりも、ヤレなかったっていう機会喪失が復讐ってのがライトでいいよね。
誰もがほしがるものなんか簡単に手に入るし別にほしくないって、自己意識肥大化したイタイ女だなあって思ったんだけどさ、キャシーも別に最初っからそうだったわけじゃなくて、彼女をそこに突き落としたのはニーナの喪失なんだよね。
しかもその喪失にはpromising young womanよりpromising young manの方が重いんだって社会の歪みがあって。
けどわたしは男女差別っていうか区別は普通だと思ってる。
差別と区別ってどこが違うんだというのは難しいけども。
まあアルたちは犯罪者だから差別以前の問題なんだけどさ。
最後の結婚式にパトカーが来るシーンは痛快なクライマックスだった;)
キャシーの前髪とか30なのに髪にリボンつけたりピンクのふわふわのニット着たりやたらかわいい格好ばっかしてる素のスタイルと、男に八つ当たりするときのセクシーな服とかスーツとかのスタイルは、彼女の中の普通の女性(けど大学生で時は止まってる)と復讐鬼のすごくわかりやすい象徴だなと思った。
世間の女性像の中に彼女もいるんだよね。
これカップルで観た人たちってどういう空気になるんだろうと思った土曜日の午後。