APlaceInTheSun

プロミシング・ヤング・ウーマンのAPlaceInTheSunのレビュー・感想・評価

4.7
ラストの切れ味が圧巻。
切れ味の鮮やかさだけでやられたその後に、膿んで治らない傷のような余韻がずっと離れない。

キャリーマリガン演じる、キャシーの命をかけた復讐劇。
この物語全体を通して立ち込める霧ともやをスカッと晴れやかに払拭したようで、敢えて我々男性に「お前ら他人事じゃないんだよ。お前らもToxicな男共とと同類。」と突きつける余白を残していて。ぜんぶ計算ずくで。

キャシーが70年代ハードボイルド映画のアウトローな主人公(我ながらぼんやりした例えだ。アル・パチーノやイーストウッドが演じてそうな、あの感じ)にも見えたし、
審判を下す怒れる聖人にも見えた(自宅ベッドの天使の羽根を設えたヘッドボードとか、部屋内に散りばめられた天使の小物類が意味を帯びてくる)。

あと、
Ⅰ Ⅱ Ⅲ
と来て、Ⅳじゃなく
ⅡⅡだったの何故かと思ったらそれか! ああいうギミック嫌いじゃない。
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