Boss2054

プロミシング・ヤング・ウーマンのBoss2054のレビュー・感想・評価

4.9
アカデミー賞脚本賞受賞作品なので、
観に行きました。
映画の面白さはやはりホンだと思ってるもんですから。
一筋、ニ抜け、三動作ですね。古‼︎

さすがでしたね。
実に型破りでした❣️
ハリウッド作品のそれもエンタテインメント部門であるにも関わらず、
かなりのチャレンジャーです。
例えば、オープニングの復讐シーンですが、
今のハリウッド映画だったら、ハッキリと見せます‼︎
むしろ見せ場でしょう‼︎
どう復讐するか?
銃かナイフか鉄拳か?
相当工夫するでしょう。
何故ならもはやこの手の作品はいくらでもあるからです。
韓国映画だったら、多分、カナヅチで殴ってるト思います。多分…。
で、その途端にその作品のジャンルが決まります。
あ、そう云う映画なのね、ト。
その後は、そう云う映画だと思って観てれば良いワケですが、
コノ作品は見せない⁉︎
見せ場を見せない⁉︎
想像させる。
コレが凄い‼︎
その後主人公が早朝の街をホットドッグ?を食べながら歩いている。
で、そのシャツのあちらこちらに赤いシミが付いている。
コレが血なのかケチャップなのか分からない⁉︎
またもや想像させる。
コノ連続。
コレが脚本賞を獲った理由でしょうね。
実に巧み。
画面を観ながら想像するト云うコトは、すでにその作品に参加しているト云うコトですからね。
いわゆる、感情移入って奴ですね。
で、その後もとにかく見せない。
見せ場を見せないト云うテクニックが続きます。
メインになる主人公の親友の姿も見せないし、
復讐者トなったであろうキッカケの最重要エピソードも見せない。
もう観客は、
少なくともワタシはそれらを想像しながら観るしかない。
なので、想像力が疲れる。
想像力は、その名の通り、チカラですからね。
もし想像力を筋力に置き換えるなら、
腕立て伏せ100回が楽に出来るくらいの想像力がコノ作品には必要です。
見終わった後のワタシの想像力はもうヘトヘトでしたから。
その日、物語を観るのはやめておこうト決心しました。
ですから、腕立て伏せ5回分くらいの想像力の持ち主だとコノ作品は相当ハードだと思いますね。
つまり、面白くない、ト云う感想に繋がるのではないかと危惧します。
面白いのに❣️
そんなワケで、とにかく先の展開が全く予測出来ません。
昨今の韓国映画の様ですね。
意外性の連続。
そしていよいよクライマックス‼︎
ココからは、観て下さい❣️
いやあコノ結末は想像を絶してましたね…。
素晴らしい❣️

後、メインテーマがダークなので、
ダークな画面作りになるのかな、ト思っていたら、
非常にポップな画作りでしたね。
コノ明るさも好感が持てました。
後、選曲も、良い❣️

そして、主人公を演じるキャリー・マリガンさんの魅力が素晴らしい❣️
ピーク時のメグ・ライアンさんを彷彿とさせましたね❣️
演技力も確かだし、クレバーだし、
コレは騙されるわト思いますよ。

さらに驚いたのは、
脚本、演出のエメラルド・フェネルさん。
この人、あのWOWOWでやってたドラマ、キリング・イヴの主役の女優さんだって云うじゃありませんか⁉︎
ワタシ、好きでずっと観てたんですよ。
あの人がコレ作ったの‼︎
もお、驚きの連続ですね‼︎
でもなんとなく彼女の趣味がコノ作品にも現れているのが観て取れましたね。
ファションセンスなんかはその典型だと思います。

とにかく、凄い人たちが表舞台に出て来ましたね❣️
ハリウッド映画もまだまだ捨てたモンじゃないですね❣️
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