建野友保

プロミシング・ヤング・ウーマンの建野友保のレビュー・感想・評価

4.2
感想が巧く書けない。男女で受け止め方も大きく違いそう。
性的暴力(ハッキリ言えば強姦)や、そこまではいかないにしてもセクシャルハラスメントや痴漢など、これまで「なかったこと」のように扱われてきたことが実は多数存在していたことが次々と露見し始めたのは、2010年代以降だろうか。男性だからあまりに無頓着だったともいえるけど、傍観者であったことも事実。
この映画を観て、一つの記憶が蘇った。中学一年生の時、某運動クラブの先輩から強姦グループへの加入を促されたことがある。あまりに恐ろしいことを「一緒に飯でも食わないか」くらいのノリで勧誘されて僕は怖じ気づき、この先輩とも距離を置くようになったのだが、少なくともクラブの部長先生に訴え出るくらいはできたはず。そんな想像すらできなかった。あの先輩も同じような復讐(法的制裁を含む)に遭っているのだろうか、それとも、のうのうと隠居暮らしを楽しんでいるのだろうか。そのことばかり思ってしまった。
建野友保

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