ヒデオウ

プロミシング・ヤング・ウーマンのヒデオウのレビュー・感想・評価

3.8
ジャケ写の圧に惹かれ鑑賞
観終わった後に考えさせられた映画
初見では背景もよく知らなかったので
レイプ復讐モノのイメージでした

考察などを見て
実際にあった性暴力事件
男の立場しか考えていない
プロミシングヤングマンという判決文
それに対する怒りの背景を知る事で
後からジワジワとこの映画の本質に
気付かされます

キャシー(キャリー・マリガン)は
よなよな泥酔を装い
そこに群がってくる男達に
お持ち帰りされながら急に豹変し
警告を与えていました

ある日この行動の発端になった
友人ニーナの性的暴行に
関わった人物に繋がっていきます
そこで傍観者 問題にしなかった学長
加害者を弁護した弁護士
そして加害者に復讐を計画
復讐と言っても事件の反省を促すレベル
復讐も進み自身も一歩踏み出せる様に
なった矢先にニーナの暴行動画を入手
最後の加害者の元へ行くキャシー
そこで待つ結末は………

上記で使用したお持ち帰りという表現
酔った上での 合意の上でなど
男からの一方的な解釈、表現
そしてプロミシングヤングマンの判決
男性加害者だけが約束された未来
女性被害者の約束された未来は?
今作のキャシーのラストも然り
男社会の圧による不平等さ
改めて感じました

ジェンダーの公平性問題は
SDGsでもとりあげられているように
根深い問題と思います
今作を通じて意識改革の一つに
なればとも感じた映画でした
ヒデオウ

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