このレビューはネタバレを含みます
過去に親友が性被害に巻き込まれたことによって、性被害全般、そして過去の事件の関係者に対して戒めを実行していく女性の物語。
これ見て思ったのは、今回の復讐の対象はたまたま性被害なだけであって、本当はそれだけじゃなくて、いじめだったり、dvだったり、ネグレクトだったり、いろんなとこに未来を奪う環境が溢れてるってこと。そして、その直接的な被害者加害者じゃなくても、傍観者として関わっていることは、ほとんど全ての人にあるんじゃないかということ。だから、この映画を見た人がみんな、あの心の底から後悔に苛まれていた彼の気持ちにならなきゃいけないんだなって、どうかなってほしいなって思った。
私にも少し思い当たる節がある。いじめの傍観者になってしまったこと。改めて思い返してすごく心が痛くなった。キャシーの本作のリベンジが人々の行動の後悔と反省につながるのなら、それがなにより。
そして、彼女は全ての復讐に対して、きちんと赦しを与えているところが素晴らしい。暴露などで現在の立場を奪われるような状況に陥れたとしても、命は奪わない。それが彼女の優しさが、捨てきれないところなんだろうな。
でも加害者自身に反省がないとしたら。。。いつか名誉や立場で済まされない世の中になってしまうかも。
そんな想像ができる賢い大人が増えるといいな。
