琥珀

プロミシング・ヤング・ウーマンの琥珀のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

『私も彼女も“前途有望”なはずだったー』
決して明るい内容じゃないけど、一度は観て欲しい作品だと思う。色々考えさせられる作品。実際にあった事件を基にしてるらしい。誰も救われないし内容は結構重いものの比較的軽快な作品になってるのは脚本のお陰か。

親友が性的暴行の被害をきっかけに命を絶ってしまった元医大生キャシーの復讐劇。正しさとは何だろうか。当事者でない人々からは記憶から消えていく事件も、そこから進めなくなる人生が変わってしまう人もいて。
復讐の仕方については、現実なら無理があるでしょと思ったり親泣かせだと思ったり少し思うところもあるけど、、そこじゃない。
恋人との出会いも。そこで救われて欲しかったと思いながらも、過去を許すのが正解?許さないのが正解?正解はないよね。ずっと”男”に復讐し続けていたキャシーからしたら今の愛しい彼も結局は”男”でありしかも復讐の対象だったなんて。
この作品全体を通して、観るのが男性か女性かで感想も変わるかも。

題名の”プロミシング・ヤング・ウーマン”は”前途有望な若い女性”か。”前途有望な男性”だったら護られる?そんな皮肉が込められてるのかな。

2021年アカデミー賞:脚本賞受賞、作品賞/作品賞/監督賞/主演女優賞/編集賞ノミネート
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