貧乏家が高貴な人を歓待する時, 食べ物無いので身内の人肉で もてなした「美談」が古典にある. 無論現代人には胸糞ホラー.
それが本作の終盤(暗喩). 独自展開の中盤以外良いという意見もあるが, 終盤もダメ(星1.1).
↓ネタバレ酷評。序盤は感動だけども
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↓長文「なぜ胸糞ホラーか？」
のび太のおばあちゃんは意外と若いらしい！が, 例えば, あなたが平均寿命ぐらい(例えば88 才)で孫 3 才と仮定. 孫 25 才の結婚式に110 才まで生きれば参列可能かなと思っていたら, 青ダヌキのメフィストに未来へ連行される. 自分が死んでたらどうしようという不安. やっぱり死んでたという事実. その時の気持ち.
「〜を見たいねぇ」は裏に, 漠然とした死の恐怖を含む. その時, 本作のような「死の宣告」を受けて, 穏やかな優しい日常に戻れるか？
だから本作は, 胸糞ホラーなのです. ホラーを避けるなら, 結婚式の二人を昔に連れていくだけ良い.
おばあちゃん「のび太としずちゃんだね
大人静香「分かるの! (驚き
おばあちゃん「一つだけ, どうしても伝えておきたい事があるんだよ
大人静香「なぁに？ (不安
おばあちゃん「ありがとう. いつもうちの孫とままごとしてくれて・・・ あぁ, もうままごとじゃないねぇ
この後, 静香が何言っても号泣しか無い. 特にままごとで夫婦だった事を静香が思い出せば幸せな家庭が観客視点で確定する. このように簡単に「幸福の確定」に出来た一方で, 本作は「死の宣告」.
その他, 大人のび太も内面クズで描かれるので, 出来杉が作ったようなスピーチに感情離反. そもそも競うような幸福論はのび太的じゃない. 英語版"make a happy family like them" の方がしっくりくる. むしろ「みんながずっとそばに居てくれる. それを『幸せ』と言うと教わりました」のような, タイトルとも絡めた, 特にドラえもんの不在を匂わせる, そんな幸福論が欲しかった.
だから, 大人静香の「よく出来ました」で私の苛立ち大爆発ドカーン.
結果, ユアストーリ (星 1.3) を下回った.
