キノ

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのキノのレビュー・感想・評価

1.3
ゴジラに備え再視聴したら、本作感想と、2023年の酷評ゲーム「ダイの大冒険」の感想が、奇しくも同じでした。

↓酷評注意



どちらも物語スキップ(ゲーム画面/紙芝居)。「原作は長大。仕方ない」擁護派と「開始直後の重要キャラの死が雑」と激怒派。スキップ後の本編も、初見が感情移入出来ぬダイジェストで、高品質な音&CGが台無し。予告は詐欺的に感じ、製作都合での主要キャラ削除にドラ泣き、不要な要素に鼻をつまみ我慢も、唐突な終わりに唖然。共にスクエニ市村龍太郎氏が関与。そして炎上へ。

本作脚本が○ザキすぎるのは、現場も広報も既知のはずです。なのに管理も忠言も出来ないなら不誠実。白組スタッフの「酷評してる奴らに大人になれってリプライする遊びやりてー」は忘れられません。逆に、誠実な物語が映画「光のお父さん」でしたが興収は2億で、本作の1/7。なら「魂や愛を込めるより、騙して逃げるが金」。そんな不誠実さは、映画「大怪獣のあとしまつ」とか、広告業や政治にも見られます。

堀井さんには失望しました。そう思う理由を、以下にネタバレして詳述します。

↓(まさか、ねじ込んだ?社名『ROBOT』)


↓以下「ランドの例え」

ディズニ○ファン、念願の初ランドだが、明らかにステージが下手。
そこは無視し、手拍子し愛想振りまく中、最後ミッキ○が観客に「ヘラヘラキモい!現実見ろ」と着ぐるみ脱ぎブチ切れ。
そのオッサンにプ○さんが「ゆめ大切やんけ!」と注射すると、グッタリ、搬送。
花火と赤色パトランプ、暗闇で綺麗。
そういう新作ステージだったらしく、擁護派「夢の大切さを学んだ。否定派は読解力無い」に唖然。
親会社も絶賛と知り、グッズは捨てる。

この例えで、ファンが読解したのは、「現実」の市場における自分の存在意義です。町山氏が映画の意義を「劇場出ると日常が変わって見える」としてますが、悪い意味で自己認識が変わる。自分は、製作者の手のひらで踊る「財布」だと気づく。夢大切って聞けば、愛想振りまき小銭を落とす。確かにキモい現実です。これはDQならザメハ、ゲームならアタリショックです。「いや作品テーマは夢大切だから」とか、そんな浅い説得では修復不能で、市場自体から縁を切りたくなり、グッズは捨てるしかなくなる。

堀井さん。あの頃、僕らは勇者でした。DQ11までは。でも本作はラーの鏡で、勇者の正体はなんと「財布」でした。だったら確かに「大人になれ」です。

この深い失望が伝われば幸いです。今のスクエニにも。
キノ

キノ